冒頭 巡察使(じゅんさつし)とは、天子の命を奉じて地方へ出向き、官吏や豪族の不正、軍功の偽り、自称の官爵などを糺すために巡回する監察の使節です。作中では「天子の使い」「勅使」の一種として描かれ、洛陽からの巡察使が地方へ巡遊する...
冒頭 劉恢(りゅうかい)とは、代州の五台山麓に居を構える地方豪族で、劉備玄徳・関羽・張飛が一時身を寄せた家の主です。張飛の縁によって三人を邸内の南苑の客館に迎え、長期の逗留を許し、表向きは客将として遇しつつ、実際には潜伏の安全...
一 いっさんに馳けた玄徳らは、ひとまず私宅に帰って、私信や文書の反故などみな焼きすて、その夜のうちに、この地を退去すべくあわただしい身支度にかかった。 官を捨てて野に去ろうとなると、これは張飛も大賛成で、わずかの手兵や召使い...