巡察使
冒頭
巡察使(じゅんさつし)とは、天子の命を奉じて地方へ出向き、官吏や豪族の不正、軍功の偽り、自称の官爵などを糺すために巡回する監察の使節です。作中では「天子の使い」「勅使」の一種として描かれ、洛陽からの巡察使が地方へ巡遊することもあります。
概要
巡察使の任務は、戦乱や恩賞の混乱に乗じて「軍功あり」と偽って官爵を得る者、州都で私威を振るう者が多いという事情を受け、正邪を調べて朝廷へ奏聞する点に置かれます。詔を奉じて下向した使節は、地方官に対し強い上位権限を持つ存在として遇されます。
意味
作中の巡察は、単なる視察ではなく、処罰や人事に直結しうる政治的監査です。巡察の使節は「帝が臣下に命じて各地を巡察せしめ」た趣旨を盾に、僭称や自任官職の横行を不敬として断じ、必要があれば「ただちに帝へ奏聞」すると告げます。
関連人物
史実との違い