蛟龍(こうりゅう)とは 中国の伝説に登場する龍の一種で、水や淵に潜み、やがて大空へ昇り雲雨を自在に操るとされた存在である。まだ世に出ていない英雄や隠れた才人を喩える言葉として用いられることが多い。 三国志における用例 ...
李定(りてい)は、吉川英治の三国志に登場する人物です。彼の通称は「羊仙(ようせん)」とも呼ばれています。その正体は、山羊を連れて各地を放浪し酒に酔う、どこか市井の仙人のような風貌の老人です。魯のつまり魯国の出身で、故郷にはとどまらず、...
一 涿県の楼桑村は、戸数二、三百の小駅であったが、春秋は北から南へ、南から北へと流れる旅人の多くが、この宿場で驢をつなぐので、酒を売る旗亭もあれば、胡弓を弾くひなびた妓などもいて相当に賑わっていた。 この地はまた、太守劉焉の...