冒頭 田氏(でんし)とは、濮陽城周辺に地盤をもつ土地の富豪として描かれ、呂布・曹操の攻防で城内外の連絡や離反に関わる人物です。かつて呂布のために曹操軍へ反間の偽書を送った経歴を持ちます。 生涯 呂布が濮陽城の主となっ...
冒頭 藤県(とうけん)とは、後漢末の地方行政区画である「県」の一つとして作中に現れる地名です。呂布が曹操の来襲を知り、藤県から泰山の山路を越えて引き返した行軍の記事が見えることから、兗州・徐州方面の戦況に関わる地点として位置づ...
冒頭 濮陽(ぼくよう)とは、兗州(えんしゅう)方面にある城邑で、曹操軍と呂布軍が争奪する軍事拠点としてたびたび戦場となる土地です。 概要 作中では、呂布が兗州へ侵攻して勢いに乗るなかで「濮陽城の主」となり、同地が呂布の根城と...
冒頭 濮陽興(ぼくようこう)とは、三国時代末期の呉に仕えた重臣で、皇帝交代期の政局運営に深く関与した人物です。 生涯 呉の朝廷にあって文官として台頭し、君主側近として政務に携わりました。孫綝らによる政変で皇帝が交替す...
一 出稼ぎの遠征軍は、風のままにうごく。蝗のように移動してゆく。 近頃、風のたよりに聞くと、曹操の古巣の兗州には、呂布の配下の薛蘭と李封という二将がたて籠っているが、軍紀はすこぶるみだれ兵隊は城下で掠奪や悪事ばかり働いている...
一 覇者は己れを凌ぐ者を忌む。 張松の眼つきも態度も、曹操は初めから虫が好かない。 しかも、彼の誇る、虎衛軍五万の教練を陪観するに、いかにも冷笑している風がある。曹操たる者、怒気を発せずにはいられなかった。 「張松...
一 城兵の士気は甦った。 孤立無援の中に、苦闘していた城兵は、思わぬ劉玄徳の来援に、幾たびも歓呼をあげてふるった。 老太守の陶謙は、「あの声を聞いて下さい」と、歓びにふるえながら、玄徳を上座に直すと、直ちに太守の佩印を...
一 穴を出ない虎は狩れない。 曹操は、あらゆる策をめぐらして、呂布へ挑んだが、 「もうその策には乗らない」と、彼は容易に、濮陽から出なかった。 そのくせ、前線と前線との、偵察兵や小部隊は日々夜々小ぜりあいをくり返し...