冒頭 皇后(こうごう)とは、皇帝の正妻として後宮を統べ、国家儀礼上も最高位の女性に置かれる称号です。吉川英治『三国志』では、漢の献帝の伏皇后や、曹操が帝に入内させた曹皇后などが「后」「皇后」として言及され、皇帝権威と外戚・権臣...
冒頭 璽綬(じじゅ)とは、天子や皇后などが身分と権威を示すために帯びる印璽と、その印に付属する組紐や房などの飾りを指す語です。吉川英治『三国志』では、廃立や処罰の場面で「璽綬を解く」「璽綬を奪う」といった形で現れ、当事者の地位...
冒頭 御林(ぎょりん)とは、皇帝の居所である宮城や禁門を守衛し、必要に応じて政変時の実力部隊ともなる近衛兵力を指す呼称です。吉川英治『三国志』では「御林の近衛兵」「御林軍(近衛兵)」として用いられます。 概要 御林は...
穆順(ぼくじゅん)とは 吉川英治『三国志』に登場する同名の人物で、宮中に仕える忠実な宦官(あるいは近臣)と、張楊配下の名槍手という二人がいる。前者は伏皇后と献帝に近侍し、後者は戦場で呂布に挑んで敗れたことで名が記される 。 生...
一 その日の戦いは、董卓の大敗に帰してしまった。 呂布の勇猛には、それに当る者もなかった。丁原も、十方に馬を躍らせて、董卓軍を蹴ちらし、大将董卓のすがたを乱軍の中に見かけると、 「簒逆の賊、これにありしか」と、馳け迫って...
一 魏の大軍が呉へ押襲せてくるとの飛報は、噂だけにとどまった。 嘘でもなかったが、早耳の誤報だったのである。 この冬を期して、曹操が宿望の呉国討伐を果たそうとしたのは事実で、すでに南下の大部隊を編制し、各部の諸大将の任...