冒頭 八陣図(はちじんず)とは、八門に区分した陣法として説明され、攻め手を迷わせ分断しつつ、要所から討って利を得ることを狙う布陣です。 概要 吉川英治『三国志』では、諸葛亮(孔明)が布く「八卦の陣」として語られ、休・...
冒頭 松明(たいまつ)とは、主に松などの木材や樹脂分を燃やして作る携帯用の火で、夜間行動の照明、合図、戦闘時の火攻めなどに用いられる道具です。 概要 吉川英治『三国志』では、闇夜の軍事行動における基本装備として現れ、...
冒頭 八卦(はっけ)とは、易経に由来する八つの基本図形で、天地・雷・風・水・火・山・沢など自然や事象の型を象徴化し、占筮や方位観、軍略思想にも結びついた体系です。 概要 吉川三国志では、八卦は軍の標識や陣法の原理とし...
一 魏は渭水を前に。蜀は祁山をうしろに。――対陣のまま秋に入った。 「曹真の病は重態とみえる……」 一日、孔明は敵のほうをながめて呟いた。 斜谷から敗退以後、魏の大都督曹真が病に籠るとの風説はかねて伝わっていたが、...
一 当時、中国の人士が、西羗の夷族と呼びならわしていたのは、現今の青海省地方――いわゆる欧州と東洋との大陸的境界の脊梁をなす大高原地帯――の西蔵人種と蒙古民族との混合体よりなる一王国をさしていっていたものかと考えられる。 さ...
一 南蛮国における「洞」は砦の意味であり、「洞の元帥」とはその群主をいう。 いま国王孟獲は、部下の三洞の大将が、みな孔明に生擒られ、その軍勢も大半討たれたと聞いて、俄然、形相を変えた。 「よし、讐をとってやる」 こ...