孫子
孫子(そんし)とは
孫子とは、中国春秋時代の兵法家・孫武(そんぶ)のこと、または彼の著した兵法書『孫子兵法』を指す。世界最古にして最も有名な兵法書のひとつであり、「兵学の聖典」と呼ばれる。三国志の時代においても必読の戦略書で、諸将や軍師に大きな影響を与えた。
歴史的背景
孫武は春秋時代末期(紀元前6世紀頃)の斉の人で、呉王闔閭に仕えて国を強国へ導いたと伝えられる。彼の兵法をまとめた『孫子』は13篇からなり、戦争における戦略・戦術・情報・地形・統率・用兵の原則を説いた。漢代以降も広く読まれ、三国時代には曹操や諸葛亮など多くの武将がこれを学んだ。
内容の特徴
「百戦百勝は善の善なるものに非ず。戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり」
「彼を知り己を知れば百戦して殆うからず」
といった名言に代表されるように、『孫子』は戦わずして勝つ、情報と心理戦の重視など、極めて現実的かつ合理的な兵法を説く。これは単なる戦術論を超え、政治や組織運営にも応用されてきた。
三国志との関わり
「孫子」の基本情報
総登場回数
19回
活動期間
8巻にわたって登場
初回登場
桃園の巻
最終登場
五丈原の巻
最も活躍した巻
赤壁の巻
(5回登場)