タズ
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と絶叫しながら、方丈の墻をこえて逃げようとしたが、肥っているので転げ落ちたところを、張闓の手下が槍で突き刺してしまった。 護衛の兵は、兇悪な匪賊と変じて、一瞬の間に殺戮をほしいままにしはじめたのである。 老父の曹嵩も厠へかくれたが発見されて、ズタズタに斬り殺されてしまい、その他の家族召使いなど百余人、すべて血の池の中へ葬られてしまった。 曹操から迎えのため派遣されて付いていた使者の応劭は、この兇変に度を失って、わずかな従者と共に危難は脱したが、自分だけ助かったので後難をおそれたか、主君の曹...
死後、妻子の行く末はいかに思うか」 。「思うても、是非ないこと、何も思わぬ。――が、我聞く、天下ニ仁政ヲ施スモノハ人ノ祭祀ヲ絶タズ――と」 。「…………」 。 曹操は、何とかして、陳宮を助けたいと思っていた。
なつかしくも、それは玄徳の筆蹟であった。しかも、玄徳は縷々綿々、旧情をのべた末に、。君ト我トハ、カツテ一度ハ、桃園ニ義ヲ結ンダ仲デアルガ、身ハ不肖ニシテ、時マタ利アラズ、イタズラニ君ノ義胆ヲ苦シマセルノミ。モシ君ガソノ地ニ於テ、ソノママ、富貴ヲ望ムナラバ、セメテ今日マデ、酬イルコト薄キ自分トシテ、備(自分のこと)ガ首級ヲ贈ッテ、君ノ全功ヲ陰ナガラ祷リタイト思ウ。書中言ヲツクサズ、旦暮河南ノ空ヲ望ンデ、来命ヲ待ツ。
見れば、孫策は、牀を離れて床のうえに俯伏していた。しかも、手には剣の鞘を払って。 その前にある錦の垂帳はズタズタに斬りさかれていた。 宿直の武士がかかえて牀にうつし、典医が薬を与えると、孫策はくわっと眼をみひらいたが、昼間とは、眸のひかりがまるでちがっていた。「于吉め。
一。 袁紹はわずか八百騎ほどの味方に守られて、辛くも黎陽まで逃げのびてきたが、味方の聯絡はズタズタに断ち切られてしまい、これから西すべきか東すべきか、その方途にさえ迷ってしまった。 黎山の麓に寝た夜の明け方ごろである。 ふと眼をさますと。
「渡せ。いで渡せ」 。 とうとう、二人は引っ組んで、四つになり、諸仆れになり、さんざん肉闘して、肝腎な錦の袍もために、ズタズタに引裂いてしまった。「分けろ、引分けろ」 。 曹操は台上から苦笑して命じた。
――ある折、旅の宿を求めると、家の主が、易者と知って、いまし方、わが家の屋根に、山鳩が来て、いつになくあわれな声で啼き去った。卜い給えと乞うと、管輅、易を案じて、。――午ノ刻ニ、主ノ親シキ者、猪ノ肉卜酒トヲタズサエテ、訪イ来ラン、ソノ人、東ヨリ来テ、コノ家ニ、悲シミヲモタラス。 と予言したそうです。果たしてその時刻に、主の叔母聟なる者が、肉と酒とを土産にもたらし、主と飲むうち、夜に入って、なお酒肴を求めるため、奴僕に、鶏を射てころせと、命じました。