呂伯奢

呂伯奢(りょはくしゃ)とは
後漢末に生きた人物で、三国志の物語において曹操陳宮の逸話に登場する。特に「曹操、呂伯奢を殺す」のエピソードで知られる。
 
生涯
史実においてはほとんど記録が残っていない。吉川英治三国志』など物語においては、曹操の逃亡途中に立ち寄る人物として描かれる。
 
有名なエピソード
曹操陳宮董卓を避けて逃亡している途中、呂伯奢は曹操を厚くもてなそうとした。ところが曹操は台所から「豚を殺せ」という声を聞き、それを「自分を殺す相談をしている」と誤解して一族を皆殺しにしてしまう。実際には饗応のために豚を屠ろうとしていただけだった。この悲劇的な誤解が、曹操の冷酷さと猜疑心を示す逸話として広く知られている。
 
吉川英治三国志』での扱い
吉川版ではこの事件が詳しく描かれ、曹操の非情さと陳宮の義理堅さが鮮やかに対比される場面となっている。陳宮はこの件をきっかけに曹操を見限り、やがて呂布に仕える道を選ぶ。
 
人物像
呂伯奢自身は善良で客を厚遇する人物として描かれるが、運命的な誤解により悲惨な最期を遂げた。彼の存在は、曹操という人物の非情な一面を際立たせるための象徴的な役割を担っている。
「呂伯奢」の基本情報
総登場回数
10回
活動期間
1巻にわたって登場
初回登場
群星の巻
最終登場
群星の巻
最も活躍した巻
群星の巻 (10回登場)
「呂伯奢」登場回数
合計: 10回
0 2 5 7 10 0 桃園の巻 10 群星の巻 0 草莽の巻 0 臣道の巻 0 孔明の巻 0 赤壁の巻 0 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約1ヶ月前