陳宮

陳宮(ちんきゅう)とは
後漢末の武将で、董卓暗殺を企てた王允の仲間として知られ、その後は呂布の参謀となった人物です。知略に優れ、義理堅い性格が描かれる一方で、最後は主君の呂布とともに悲劇的な最期を遂げます。
 
生涯
もとは兗州の人で、若い頃から義を重んじる人物として評判がありました。董卓を討とうとした王允に共感して動いたこともありましたが、計画は失敗。その後、曹操に仕えることになります。ある時、曹操呂伯奢の家で人を殺したのを見て、陳宮は「この人は大事を成せるが仁義に欠ける」と悟り、曹操を見限ります。以後、呂布に仕えて軍師として活躍しました。
 
人物
義に厚く、主君に忠誠を尽くす一方で、状況を冷静に見極める知略家でした。曹操を見限ったのも仁義を大切にする陳宮らしい判断と言われます。
 
関連する人物
曹操(はじめに仕えたが、仁義に欠けると見て離反)
呂布(最後まで仕えた主君)
 
有名なエピソード
曹操が逃亡中に呂伯奢の家に立ち寄り、曹操が一族を皆殺しにしてしまう事件がありました。この時、陳宮は曹操を伴っていたものの、その行動に失望して離れました。この出来事は曹操の冷酷さと陳宮の義理堅さを際立たせる場面として有名です。
 
最期
呂布下邳曹操に敗れると、陳宮も捕らえられました。曹操はかつての縁から助命しようとしましたが、陳宮は拒み、呂布と運命を共にして処刑されました。
 
吉川英治三国志』での扱い
吉川版では、陳宮は仁義を重んじる男として描かれ、曹操との対比でその性格が際立っています。曹操を見限り呂布につく姿は、義と大局の狭間で揺れる人間らしさを表現しています。史実と同じく呂布とともに処刑されますが、その潔さが読者の印象に残る人物です。
「陳宮」の基本情報
総登場回数
152回
活動期間
3巻にわたって登場
初回登場
群星の巻
最終登場
臣道の巻
最も活躍した巻
草莽の巻 (60回登場)
「陳宮」登場回数
合計: 152回
0 15 30 45 60 0 桃園の巻 49 群星の巻 60 草莽の巻 43 臣道の巻 0 孔明の巻 0 赤壁の巻 0 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約1ヶ月前