夏侯惇

夏侯惇(かこうとん)とは
後漢末から三国時代にかけての武将で、魏の曹操に仕えた重臣。字は元譲(げんじょう)。曹操の従兄にあたり、夏侯淵の従兄弟。忠義と勇猛で知られる魏の名将である。
 
生涯
若くして義侠心に厚い人物として名を馳せた。曹操が挙兵すると最初から従い、常に軍の中核を担った。呂布袁紹との戦いでも奮戦し、曹操の天下取りを支え続けた。魏建国後は大将軍にまで昇進し、死後には「忠侯」と諡(おくりな)された。
 
人物
義に篤く、剛毅な性格。戦場で左目を射られて失明するも、「目を失ってもなお戦う忠義の将」として勇名を馳せた。その不屈の精神は後世まで語り継がれている。
 
関連する人物
曹操(主君であり従兄)
夏侯淵(従弟、同じく曹操を支えた武将)
張遼許褚(ともに魏の名将として並び称される)
 
有名なエピソード
董卓討伐戦のころ、矢を受けて左目を失った。以後「盲夏侯」と呼ばれるが、なおも戦場に立ち続けた。敵に恐れられたその姿は、魏の忠義を象徴するものとなった。
 
吉川英治三国志』での扱い
吉川版『三国志』では、曹操の腹心として常に近くに描かれる。片目を失ってもなお主君に尽くす姿は、曹操の奸雄的な側面を支える「義の将」として、物語における曹操軍の骨格を象徴している。
「夏侯惇」の基本情報
総登場回数
107回
活動期間
8巻にわたって登場
初回登場
群星の巻
最終登場
出師の巻
最も活躍した巻
赤壁の巻 (31回登場)
「夏侯惇」登場回数
合計: 107回
0 7 15 23 31 0 桃園の巻 7 群星の巻 16 草莽の巻 11 臣道の巻 17 孔明の巻 31 赤壁の巻 3 望蜀の巻 19 図南の巻 3 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約1ヶ月前