夏侯淵

夏侯淵(かこうえん)とは
後漢末から三国時代にかけての武将で、魏の曹操に仕えた将軍。字は妙才(みょうさい)。曹操の従弟であり、夏侯惇と並んで夏侯一族を代表する人物の一人。
 
生涯
若い頃から曹操に従い、特に機動力を生かした行軍や速攻戦術を得意とした。西方の涼州関中方面の征討で活躍し、征西将軍にまで昇進した。曹操漢中攻略の際、劉備軍の老将黄忠と戦って敗れ、定軍山で戦死した。
 
人物
勇猛で機敏、行軍の速さは「夏侯妙才、行軍如飛(飛ぶがごとし)」と称えられた。兵の統率に優れ、奇襲戦を得意とする一方で、時に軽率さを指摘されることもあった。
 
関連する人物
曹操(主君であり従兄弟)
夏侯惇(従兄)
劉備漢中をめぐり敵対)
黄忠(定軍山の戦いで夏侯淵を討った蜀の老将)
 
有名なエピソード
定軍山の戦いで、劉備軍の黄忠に急襲され戦死。この戦いにより漢中は蜀の支配下となり、劉備漢中王を称するきっかけとなった。
 
吉川英治三国志』での扱い
吉川版『三国志』では、西方戦線での勇将として描かれ、行軍の速さと豪胆さで曹操軍を支える。しかし定軍山で黄忠に討たれる場面は、老将の気迫と若き勇将の最期を対比させる劇的なクライマックスとして語られる。
「夏侯淵」の基本情報
総登場回数
93回
活動期間
9巻にわたって登場
初回登場
群星の巻
最終登場
五丈原の巻
最も活躍した巻
図南の巻 (55回登場)
「夏侯淵」登場回数
合計: 93回
0 13 27 41 55 0 桃園の巻 9 群星の巻 4 草莽の巻 5 臣道の巻 3 孔明の巻 1 赤壁の巻 12 望蜀の巻 55 図南の巻 1 出師の巻 3 五丈原の巻
最終更新日: 約1ヶ月前