太史令
冒頭
太史令(たいしれい)とは、天文観測・暦法・吉凶判断の基礎となる天象の記録や、史書編纂に関わる記録事務をつかさどった官職で、太史官(たいしかん)の長に当たる役職です。
概要
後漢の官制では、国家の時間秩序である暦(こよみ)を整え、日食・彗星などの天変を観測して朝廷に報告し、必要に応じて政務上の対応判断に資することが重要な任務でした。天文と記録はともに「王朝の正統」を支える要素とされ、太史令は学術官であると同時に、政治とも隣接する位置を占めました。
意味
太史は本来「大いなる史官」を意味し、天の運行と人の事績を記す役割が結びついて成立した名称です。令は長官を示し、太史令は太史局の統轄者として、暦注の作成、観測記録の整理、天象と礼制の整合などを指揮しました。
関連人物
史実との違い