官渡
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「官渡」登場回数
合計: 32回「官渡」が登場する場面
7件丞相旗
この分ではいずれ内変が起るやも知れん」 。 彼は、そう見通しをつけたので、一軍をひいて、許都へ帰ってしまった。 ――といっても、もちろん後には、臧覇、李典、于禁などの諸大将もあらかた留め、曹仁を総大将として、青州徐州の境から官渡の難所にいたるまでの尨大な陣地戦は、そのまま一兵の手もゆるめはしなかった。ただ機を見るに敏な彼は、 。「予自身、ここにいても、大した益はない」 。
十面埋伏
「もし田豊の諫めをお用いになっていたら、こんな惨めは見まいものを」 。 と、部落を通っても、町を通っても、沿道に人のあるところ、必ず人民の哀号と恨みが聞えた。 それもその筈で、こんどの官渡の大戦で、袁紹の冀北軍は七十五万と称せられていたのに、いま逢紀、義渠などが附随しているとはいえ、顧みれば敗残の将士はいくばくもなく、寥々の破旗悲風に鳴り、民の怨嗟と哀号の的になった。「田豊。……ああそうだった。
小児病患者
玄徳もまた徐州の要地をしめ、下邳、小沛の城と掎角の備えをもち、これも小勢力ながら、簡単に征伐はできないかと思われまする」 。「そう難しく考えたら、いずれの敵にせよ、みな相当なものだから、どっちへも手は出まい」 。「河北の袁紹なくんば憂いはありませんが、袁紹の国境軍は、過日来、官渡のあたりに、いよいよ増強されておるようです。丞相の大敵は、何といっても彼で、彼こそ今、丞相と天下を争うものでしょう」 。「だから、その手足たる玄徳を、先に徐州へ攻めようと思うのだが」 。
殺地の客
「ところで、先生にお教を乞いたいことがありますが」 。「何ですか」 。「白馬、官渡の戦いについて」 。「あれは袁紹と曹操の合戦でしょう。私に何が分りましょう」 。
溯巻く黄河
歓んで君の言を聞こう。……まず、袁紹を破る計があるなら予のために告げたまえ」 。「実は、自分が袁紹にすすめたのは、今、軽騎の精兵五千をひっさげて、間道の嶮をしのび越え、ふいに許都を襲い、前後から官渡の陣を攻めようということでござった。――ところが、袁紹は用いてくれないのみか、下将の分際で僭越なりと、それがしを辛く退けてしまった」 。 曹操はおどろいて、 。
燈花占
すると、後方の湖を渡って、曹操の軍が退路を断つと聞えたので、あわてて後陣へ退き、その後陣も危なくなったので、またも十数里ほど退却した。 その頃、袁紹の救いがようやく河を渡って来た。で、合流して一時、官渡の地へひき移った。四。 郭図、審配の二大将は、憤々と、袁紹の前に告げていた。
自壊闘争
曹仁、荀彧には、府内の留守が命ぜられ、残る軍はこぞって、 。「北国へ。――官渡へ」 。 と、冀北征伐の征旅が、去年にも倍加した装備をもって、ここに再び企図まれたのであった。 冀州の動揺はいうまでもない。