張世平
張世平(ちょうせいへい)とは
張世平は『三国志演義』や吉川英治『三国志』に登場する人物で、劉備の初期を支えた豪商のひとりである。酒や塩の取引を生業とする富豪で、劉備の人柄に感銘を受けて資金を援助したことから、劉備が義勇軍を組織し活動を広げていく重要なきっかけを作った。
生涯
史実の『三国志』(陳寿著)には張世平の名は見えず、小説における創作要素が強い人物である。吉川英治の『三国志』では、劉備が黄巾賊討伐のために義勇兵を募った際、同じ豪商の蘇双と共に彼を援助したと描かれている。その後の活躍や最後については特に記録がなく、劉備の初期支援者として登場するにとどまる。
人物
張世平は商才に優れた富豪でありながら、劉備の人徳を見抜き、無私の援助を行う人物として描かれる。名利を求めず、英雄を支える陰の立役者的な存在感をもつ。
関連する人物
「張世平」の基本情報
総登場回数
6回
活動期間
1巻にわたって登場
初回登場
桃園の巻
最終登場
桃園の巻
最も活躍した巻
桃園の巻
(6回登場)