張邈

 

後漢末の武将で、兗州・陳留の太守を務めた人物。名門出身で人望も厚く、董卓打倒の連合軍にも参加している:contentReference[oaicite:0]{index=0}。

 

 

張邈は初め袁紹らとともに董卓討伐の義兵に加わり、陳留の太守として兵を率いた。その後は曹操とも協力関係を結ぶが、やがて袁紹との関係や政情の中で揺れ動く。とくに、兗州を曹操に託した後、呂布を迎え入れたことで歴史に名を残す。これにより呂布が曹操の領地を奪い、兗州を荒廃させたことは大きな転機となった:contentReference[oaicite:1]{index=1}:contentReference[oaicite:2]{index=2}。その後の張邈は明確な政治的立場を保てず、存在感を失っていく。

 

 

張邈は名士として知られ、人を惹きつける人望があった。しかし政治的には優柔不断で、曹操と呂布の間で揺れたように、最後まで大局を見通せなかった印象が強い。

 

 

・曹操：当初は盟友として協力し、兗州を預けられる立場にあったが、やがて決裂。

・呂布：張邈が迎え入れたことで曹操の領地が脅かされる結果となった。