御史
冒頭
御史(ぎょし)とは、皇帝直属の監察官として、官吏の不正を糾弾し、政務や法の運用を監督するための官職群です。
概要
中国の官制における御史は、地方官や中央官の行状を調べ、弾劾や諫言を通じて統治の規律を保つ役割を担いました。職名としては御史大夫や侍御史などがあり、時代により組織や権限は変動しますが、監察と記録に関わる官である点が共通します。
職掌
主な任務は、違法や専横の摘発、官吏の粛正、上奏による告発や諫止です。軍事や行政の現場へ派遣され、実地に状況を検分する性格も強く、権力者の統治を制度面から支える一方、権力闘争の道具として利用されることもありました。
吉川三国志での用例
作中では、献帝の周辺で李楽が「御史とか、校尉とか、なんとか、肩書をひとつ」と官職を要求し、配下への論功行賞の記号として扱う場面が見られます 。この文脈では、御史が朝廷の正式な官職名として一般に通用していたことが示されています 。
史実との違い