火計
冒頭
火計(かけい)とは、火を用いて敵の陣営・艦船・城郭などを焼き、戦力と秩序を同時に崩すための計略です。狭隘な地形や草木の多い場所、風向・乾湿などの条件が整う局面でとくに警戒され、「敵に火計ありとして備うべし」と地勢から危険を読む兵法上の注意としても語られます。
概要
火計は、放火そのものだけでなく、敵を燃えやすい状況へ誘導・固定する前段の策と、点火後の包囲・追撃までを含む一連の作戦として扱われます。火勢は風によって左右され、成功時は混乱・退路遮断・兵站破壊を招く反面、条件を誤ると自軍の被害にも転じうるため、発動の時機が重視されます。
意味
小説内では「火計一策」として、大軍に対する寡兵側の打開策として提示されます。龐統は赤壁の局面で火攻めの実行条件として、曹操軍の兵船を一か所へ集め、鎖でつないで散開できないようにする必要を説き、これを「連環の計」と呼びます。
用法
火計は水上戦でも陸上戦でも用いられ、赤壁では艦隊の集中と封縛を前提に火攻めの効果を最大化する構想が示されます。 また山路・谷地のように草木が茂り退避しにくい地勢では、進軍側が火計を受ける危険そのものが作戦判断の材料となります。
関連人物
史実との違い