籠城戦

冒頭
籠城戦(ろうじょうせん)とは、城壁や濠などの防御施設を利用し、守備側が城内に兵と物資を集めて城門を閉じ、外から攻め寄せる敵軍を防ぎつつ持久を図る戦い方です。吉川英治三国志』では「城を堅固に守るが第一」「出て戦ってはならん」といった形で、野戦を避けて守りを固める用兵として語られます。
 
概要
籠城戦は、守備側が出撃して決戦するよりも、城の堅固さと時間を味方につける点に特徴があります。一方で攻城側は、城壁へ取りつく強攻、矢や巨木の落下といった防御手段への対処、包囲による兵糧枯渇の誘発など、攻め方の選択を迫られます。作中でも、攻城に際して城上からの乱箭や落で濠が屍で埋まる描写があり、攻め手の損害が先に立つ局面が示されています。
 
意味
語の中心である「籠城」は、城に「籠る」すなわち城外で戦わずに城内で防御を固めることを指します。作中では、守将に対し「危急に迫った時は…籠城いたすがよい」と命じ、城を出て戦うことを戒める形で、籠城が計画的な守勢として位置づけられています。
 
運用と典型例
守備側は、城門を固く閉じて出撃を慎み、寄せ手の兵糧や疲労を待つ判断をとります。会稽城の王朗が「うかつに出るな」と防禦に兵力を集中し、長期戦で寄せ手の糧秣難を期待する構図は、籠城戦の典型です。
また合淝では、敵の鋭気を一撃してから「固く城を閉じ、防備第一」として籠城に移る指令が示され、籠城が単なる消極策ではなく、序戦と組み合わせて運用される場合も描かれます。
 
史実との違い
吉川三国志では、籠城をめぐる是非が参謀や諸将の議論や指令として整理され、守勢の理屈と運用手順が強調される傾向がある一方、史実や演義の個別戦役の細部とは配列や比重が異なる場合があります。
「籠城戦」登場回数
合計: 0回
0 0 0 0 0 0 桃園の巻 0 群星の巻 0 草莽の巻 0 臣道の巻 0 孔明の巻 0 赤壁の巻 0 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約5時間前