老驥伏櫪
冒頭
老驥伏櫪(ろうきふくれき)とは、老いた駿馬が厩(うまや)の柵につながれて伏していても、なお遠くを走る志を失わない、という趣旨を述べた漢語成句です。
概要
字義は「老驥(老いた名馬)が伏櫪(厩の柵に伏す)」で、境遇としては老境・閑職・失意などに置かれていても、なお大志や奮起の気概を保つことをたとえます。
意味
成句としては、老いても志が衰えないこと、あるいは経験を積んだ者がなお国家・事業・大義のために働こうとする心を指します。対句として「志在千里(志は千里に在り)」と並べて引かれることが多く、志の所在を明示する表現になります。
背景
出典は曹操の楽府詩「亀雖寿」に見える一句「老驥伏櫪、志在千里」です。曹操が武人であると同時に詩作を好む人物として理解される際、この句は「老境に至ってもなお進取の志を抱く」姿勢を象徴する材料として扱われます。吉川英治『三国志』でも曹操が席上で即興の詩を吟じる場面が置かれ、詩をもって心情や志を表す人物像が組み立てられています 。
関連人物
曹操。彼の詩句として伝わり、後世の引用により、魏の覇者としての晩年観や自己規定を示す語としても機能します。
史実との違い