裴松之
冒頭
裴松之(はいしょうし)とは、南朝宋の官人・学者で、陳寿の史書「三国志」に大規模な注釈を施して本文と異説を併載し、後世に流通する「三国志」理解の基盤を作った人物です。史書としての「三国志」と、物語化された「演義三国志」という二系統が語られる背景にも、この注釈学の蓄積が関わります。
生涯
人物像
本文の欠落・簡略を補うだけでなく、異説の出所を示しつつ並置し、是非の判断を留保する記述も多いのが特徴です。後世の読者が「本文」「注」「後代の物語」を区別して読む態度を促す点で、三国時代像の形成に強い影響を与えました。
関係人物
史実との違い
吉川三国志では裴松之は物語上の登場人物としては扱われず、史書・注釈・演義といった異なる伝承層のうち、物語に必要な要素が取捨選択されている点が、注釈書そのものを読む場合と異なります。