軍監
冒頭
軍監(ぐんかん)とは、出征軍に付されて軍事行動を監督し、命令の徹底や軍紀の統制、必要により主将の専断を抑える役目を担う官職です。
概要
軍監は、参謀や各部隊の司令、兵站担当などと並び、軍の運用を制度面から支える位置に置かれます。吉川英治『三国志』では、曹操が大軍出動に際して軍監らを一堂に集めて軍令を発する場面があり、軍監が作戦遂行の枠組みに組み込まれた監督官であることが示されます。
意味
軍監の要点は、戦場の指揮権を直接ふるう主将とは別に、朝廷や中央の意思を体現する監督権限を持つ点にあります。軍門の出入や出軍そのものを制するなど、軍の行動を実務的に拘束し得る役として描かれる場合もあります。
使われ方と背景
前線の将が士気や軍功を優先して暴走しやすい状況では、軍監は「勝つために動く軍」を「命令に従って動く軍」に留める装置となります。作中では、魏廷から軍監として派遣された辛毘佐治が軍営の門に立ち、軍の出入を許さず出軍論の高まりを抑える描写があり、軍監が統制の最終楔として機能することが具体化されています。
関連人物
辛毘佐治は、魏廷の軍監として前線に下り、軍営の出入を押さえる存在として言及されます。
史実との違い