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New Word呂布
一 洛陽の余燼も、ようやく熄んだ。 帝と皇弟の車駕も、かくて無事に宮門へ還幸になった。 何太后は、帝を迎えると、 「おお」 と、共に相擁したまま、しばらくは嗚咽にむせんでいた。 そして太后はすぐ、 ...
本文
桃園の巻
三国志
珠
一 ――一方。 洛陽の焦土に残った諸侯たちの動静はどうかというに。 ここはまだ濛々と余燼のけむりに満ちている。 七日七夜も焼けつづけたが、なお大地は冷めなかった。 諸侯の兵は、思い思いに陣取って消火に努めて...
群星の巻
本文
三国志
競う南風
一 さて。――日も経て。 曹操はようやく父のいる郷土まで行き着いた。 そこは河南の陳留(開封の東南)と呼ぶ地方である。沃土は広く豊饒であった。南方の文化は北部の重厚とちがって進取的であり、人は敏活で機智の眼がするどく働...
群星の巻
本文
三国志
河東
河東(かとう)とは、中国における地名のひとつである。主に後漢〜三国時代には、河東郡として記録されている。黄河の東側、現在の山西省南部にあたり、当時は交通・軍事の要衝地であった。 この地域は歴史的に重要な拠点となり、多くの有力者や勢力...
人名
三国志
偽忠狼心
一 曹操を搦めよ。 布令は、州郡諸地方へ飛んだ。 その迅速を競って。 一方―― 洛陽の都をあとに、黄馬に鞭をつづけ、日夜をわかたず、南へ南へと風の如く逃げてきた曹操は、早くも中牟県(河南省中牟・開封―鄭州の...
群星の巻
本文
三国志
秋雨の頃
一 諸州の浪人の間で、 「近ごろ兗州の曹操は、頻りと賢を招き、士を募って、有能の士には好遇を与えるというじゃないか」と、もっぱら評判であった。 聞きつたえて、兗州(山東省西南部)へ志してゆく勇士や学者が多かった。 ...
群星の巻
本文
三国志
東郡
三国志
地名