李典

李典(りてん)とは
後漢末から三国時代にかけての武将で、魏の曹操に仕えた将軍。字は曼成(まんせい)。温厚で謙虚な性格の持ち主であり、知勇を兼ね備えた人物として評価される。
 
生涯
兗州東郡の出身で、曹操の挙兵に従った。官渡の戦いや赤壁の戦いなど主要な戦役に参加し、特に合肥の戦いでは張遼楽進とともに少数の兵で孫権の大軍を退けるという大功を立てた。魏建国後は偏将軍などを歴任し、病没した。
 
人物
謙虚で控えめな性格ながら、判断力と統率力に優れていた。戦場では勇敢だが無謀ではなく、状況を冷静に見極める知将として描かれる。また、仲間との協調を大切にし、特に張遼楽進との連携でその真価を発揮した。
 
関連する人物
曹操(主君)
張遼楽進合肥の戦いで共に戦った盟友)
孫権合肥の戦いで対峙した呉の君主)
 
有名なエピソード
合肥の戦いで、張遼楽進とわずかな兵を率いて孫権の大軍に奇襲を仕掛け、これを撃退した。この戦功により「魏の五将軍」に匹敵する功績を残したと評される。
 
吉川英治三国志』での扱い
吉川版『三国志』では、李典は張遼楽進とともに合肥の戦いで活躍する一人として描かれる。武勇に加え、礼儀正しい人柄が強調され、豪胆な張遼や小兵ながら勇敢な楽進との対比によって、その温厚さが印象的に語られている。
「李典」の基本情報
総登場回数
71回
活動期間
7巻にわたって登場
初回登場
群星の巻
最終登場
図南の巻
最も活躍した巻
孔明の巻 (29回登場)
「李典」登場回数
合計: 71回
0 7 14 21 29 0 桃園の巻 8 群星の巻 4 草莽の巻 4 臣道の巻 29 孔明の巻 10 赤壁の巻 9 望蜀の巻 7 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約1ヶ月前