東郡

東郡(とうぐん)とは
後漢時代の郡名で、現在の河南省東部から山東省西部にかけての地域に相当する。黄河下流域に位置し、肥沃な土地と交通の要衝として重要視された。
 
歴史
秦・漢以来の伝統ある郡で、後漢末には兗州の管轄下に置かれた。黄河を利用した水運や農耕に適した地であり、経済的に豊かであったため群雄割拠の時代には争奪の対象となった。
 
三国志における扱い
後漢末、曹操兗州を拠点に勢力を拡大する中で東郡を押さえ、基盤を固めた。東郡は河北山東に通じる位置にあったため、袁紹呂布らとの抗争においても戦略上の意味を持った。
 
関連する人物
曹操兗州の支配を固めるために東郡を掌握)
呂布兗州をめぐって曹操と抗争する中で東郡に関与)
袁紹河北から中原に進出する際、東郡を狙った)
 
吉川英治三国志』での扱い
吉川版では、東郡は曹操中原での基盤を築く重要拠点として言及される。兗州全体を掌握する過程で登場し、曹操の覇業の初期段階を支える舞台の一つとして描かれている。
「東郡」登場回数
合計: 7回
0 1 2 3 5 1 桃園の巻 5 群星の巻 0 草莽の巻 0 臣道の巻 0 孔明の巻 0 赤壁の巻 1 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約1ヶ月前