呉子
呉子(ごし)とは
呉子とは、中国戦国時代の兵法書のひとつであり、著者は呉起(ごき)とされる。『孫子』と並んで古代中国の代表的な兵法書に数えられる。三国志に直接登場する人物ではないが、兵法書として後世の将軍たちに大きな影響を与えた。
歴史的背景
呉起は戦国時代初期の魏・楚で活躍した軍略家・政治家で、法家思想と兵法を融合させた人物である。彼の教えをまとめたものが『呉子』であり、戦国時代から漢代を経て広く兵法の参考とされた。
内容は兵の用い方、将の資質、戦争の準備や統率の方法などを説き、現実的で実践的な兵法書として知られている。
内容の特徴
『呉子』は全6篇からなり、軍隊の編成、兵士の訓練、戦争準備、地形の利用、敵の扱い方、将軍の徳などが論じられている。理論よりも実用を重視しており、戦場の現実に即した記述が多い。
三国志との関わり
「呉子」の基本情報
総登場回数
18回
活動期間
4巻にわたって登場
初回登場
桃園の巻
最終登場
望蜀の巻
最も活躍した巻
臣道の巻
(11回登場)