間諜
冒頭
概要
間諜は、敵軍の兵力・配置・士気・作戦などを探知するほか、流言の流布、内応の取り付け、偽情報による攪乱などにも関わり得る役割として理解されます。作中でも、敵の計略や情報操作を「蜀の間諜の計」として退けようとする言い立てが見られ、間諜が軍事的な謀略と結び付けて把握されていることが分かります。
意味
語としての「間」には、相手の隙や内部に入りこむ意が含まれ、「諜」は探ることを指します。作中では同種の語として「細作(しのび)」が併記され、捕えた者が「敵の間諜」と疑われつつ「細作ではない」と弁明する場面があり、潜入や密偵活動一般を広く含む語感で用いられます。
当時の文脈での使われ方
間諜は「疑う」「捕える」「拷問で詮議する」といった統制・治安の言葉とも連動し、政権側が反対勢力や内通を警戒する手段として描かれます。また、献帝の周辺に「密偵を立たせておいた」といった記述もあり、戦争だけでなく宮廷や政権内部の監視にも近い用法が示されます。
史実との違い