伊尹

冒頭
伊尹(いいん)とは、殷(商)王朝の創業に仕えた名宰相で、後世に「賢臣」「補佐の模範」として引かれる人物です。吉川英治三国志』では、君主の廃立や幼主補佐の是非を論じる際の典拠として名が挙がります。
 
生涯
伝承上、成湯(湯王)を助けて夏を倒し殷の基礎を固めたのち、湯の後を継いだ太甲が無道に及ぶと、伊尹がこれを桐宮に退けて政治を正したとされます。吉川三国志中でも、盧植董卓を諫める際に「太甲無道のため伊尹これを桐宮に放ち」と引かれ、廃立の故事として扱われます。
 
人物像
君主に近い地位にありながら、徳治と名分を重んじ、権力の私物化を避ける「臣道」の理想像として語られます。魏の王朗孔明を責める場面では、周公と並べて「幼主を守り、その分を守る」先例として提示されます。
 
関係人物
成湯(殷の創業君主)、太甲(放逐されたとされる君主)が中心人物です。また三国志世界では、盧植の諫言や、王朗の論難、曹操を推戴する詔の文言などを通じて、比較対象として機能します。
 
有名なエピソード
太甲桐宮に退けた故事が代表的で、君主の廃立をめぐる是非、また権臣が幼主を補佐する際の規範として引用されます。
 
史実との違い
吉川三国志では伊尹は実在の古代賢臣として一貫して「故事の権威」として用いられ、人物像の細部(出自伝承など)には立ち入りません。
「伊尹」の基本情報
総登場回数
3回
活動期間
3巻にわたって登場
初回登場
桃園の巻
最終登場
五丈原の巻
最も活躍した巻
桃園の巻 (1回登場)
「伊尹」登場回数
合計: 3回
0 0 0 0 1 1 桃園の巻 0 群星の巻 0 草莽の巻 0 臣道の巻 0 孔明の巻 0 赤壁の巻 0 望蜀の巻 1 図南の巻 0 出師の巻 1 五丈原の巻
最終更新日: 約4時間前