尚父

冒頭
尚父(しょうふ)とは、君主が特に重んじる功臣・実力者に与える尊称で、字義としては「父に尚(たっと)ぶ」「父として遇する」に近い意味をもちます。血縁の父ではなく、政治的な後見・師父としての地位を示す称号です。
 
概要
尚父は、周代の呂尚(姜子牙、太公望)が周王室から「尚父」と称された故事などを背景に、王朝創業や天下経営に功のあった人物を極度に優遇する呼称として理解されます。官職名というより、君主が臣下を特別扱いする象徴的な呼び名で、儀礼上の待遇や権威の誇示とも結びつきました。
 
意味
臣下が尚父を称されることは、通常の「臣」の枠を超えて、君主権力の近傍に位置づけられることを意味します。そのため、正統な授与であれば「創業の元勲」級の栄誉となる一方、僭称されれば君主を凌ぐ威勢や専権の表明として受け取られやすい称号でもあります。
 
関連人物
吉川英治三国志』では董卓太政太師を称したうえで、さらに自ら尚父(しょうふ)とも号し、天子儀仗よりも尚父の出入の華やかさが目立つ、といった形でその専横と権勢が示されます 。
 
史実との違い
吉川三国志董卓が自ら尚父を号する扱いは、権威を誇示する演出として置かれた面があり、史実上の称号としての確実性は文献により扱いが分かれます。
「尚父」登場回数
合計: 2回
0 0 1 1 2 0 桃園の巻 2 群星の巻 0 草莽の巻 0 臣道の巻 0 孔明の巻 0 赤壁の巻 0 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約3時間前