田豊

田豊(でんほう)とは
後漢末の人物で、袁紹に仕えた謀臣。字は元皓(げんこう)。忠義に厚く、直言を恐れない性格で知られる。
 
生涯
河北の名士で、袁紹に仕えてその参謀となった。冷静な判断力を持ち、官渡の戦いにおいても正しい助言を与えたが、主君の袁紹に受け入れられなかった。官渡決戦の前に曹操を早く討つべしと進言したが聞き入れられず、戦後は幽閉され、やがて自害に追い込まれた。
 
人物
誠実で剛直な性格。主君に対しても恐れずに諫言を行ったため、袁紹の側近の中で疎まれた。だがその進言の多くは後に正しかったと証明され、知略の高さと忠義心を兼ね備えた人物と評価されている。
 
関連する人物
袁紹(主君。だが田豊の直言を嫌って疎んだ)
曹操官渡袁紹を破り、田豊の進言の正しさを証明することとなった)
 
有名なエピソード
曹操を軽んじる袁紹に対し、田豊は「油断すべからず」と強く進言したが、逆に幽閉されてしまった。
官渡の戦いで袁紹が大敗すると、その責任を問われて自害を命じられた。
 
吉川英治三国志』での扱い
吉川版では、田豊は袁紹陣営の中で「唯一真実を語る賢臣」として描かれる。だが直言のために疎まれ、無念の死を遂げる姿は、袁紹の器量の狭さを際立たせる役割を担っている。
「田豊」の基本情報
総登場回数
48回
活動期間
3巻にわたって登場
初回登場
群星の巻
最終登場
孔明の巻
最も活躍した巻
臣道の巻 (23回登場)
「田豊」登場回数
合計: 48回
0 5 11 17 23 0 桃園の巻 7 群星の巻 0 草莽の巻 23 臣道の巻 18 孔明の巻 0 赤壁の巻 0 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約1ヶ月前