荀爽

荀爽(じゅんそう)とは
後漢末の名士で、儒学者。字は慈明(じめい)。荀彧荀攸らを輩出した荀氏一族の長老格にあたり、後世の三国志世界において名門荀氏の基盤を築いた人物である。
 
生涯
荀爽は頴川(えいせん)の名門に生まれ、経学・儒学に精通して若くから名声を博した。『尚書』や『易経』の注釈にすぐれ、学問的業績を残した人物として知られる。
霊帝の時代に高官に推挙されたが、宦官勢力との対立を避け、しばしば病を理由に官職を辞退した。後に太常などを務め、学者官僚として朝廷に仕えたが、董卓の乱以後の混乱のなかで病死した。
 
人物
高潔で学問を重んじ、権力争いから距離を置こうとした清廉な人物と伝わる。儒学を広め、後進の教育に力を注いだ。
 
血縁・一族
荀彧(甥):曹操の参謀となり「王佐の才」と称された。
荀攸(甥):曹操に仕えた名軍師。
荀爽の学問的な名望と家柄は、この一族が三国時代に重用される基盤となった。
 
関連する人物
霊帝:荀爽を重用した皇帝。
曹操:荀爽自身は仕えていないが、甥たちが曹操の幕下で重職を担った。
 
吉川英治三国志での扱われ方
吉川版では直接の登場は少ないが、荀彧荀攸らの背景として「名門荀氏の源流」として触れられる。儒学者としての荀爽は、乱世に翻弄される学者層の象徴として扱われている。
「荀爽」の基本情報
総登場回数
3回
活動期間
2巻にわたって登場
初回登場
桃園の巻
最終登場
群星の巻
最も活躍した巻
群星の巻 (2回登場)
「荀爽」登場回数
合計: 3回
0 0 1 1 2 1 桃園の巻 2 群星の巻 0 草莽の巻 0 臣道の巻 0 孔明の巻 0 赤壁の巻 0 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約1ヶ月前