衛弘

衛弘(えいこう)とは
吉川英治三国志』に登場する人物で、河南でも屈指の財産家として描かれる。史実の正史『三国志』にはほとんど記録がなく、吉川版での創作的な役割が強い。
 
人物像
河南の豪商として描かれ、若き日の曹操にとって軍資金の援助を受ける相手となった。富豪らしく大らかな性格で、曹操の真剣な説得を受け入れ、惜しみなく軍用金を提供した。
 
吉川英治三国志』でのエピソード
洛陽から戻った曹操が挙兵を考える際、まず父・曹嵩と共に財力を持つ衛弘を邸に招き、援助を求める場面がある。曹操は「もし拒めば生かして帰すまい」と決意して臨むが、衛弘はあっさり承諾し、軍用金を支援すると約束する。これにより曹操は兵を集めるための基盤を得ることができた。
 
役割
衛弘は曹操の大事業の第一歩を支えた人物として登場し、物語上は「財力をもって英雄を助ける民間の支援者」として象徴的に描かれている。曹操の覇業の影に、このような名もなき豪商の存在があったことを示す場面といえる。
「衛弘」の基本情報
総登場回数
9回
活動期間
1巻にわたって登場
初回登場
群星の巻
最終登場
群星の巻
最も活躍した巻
群星の巻 (9回登場)
「衛弘」登場回数
合計: 9回
0 2 4 6 9 0 桃園の巻 9 群星の巻 0 草莽の巻 0 臣道の巻 0 孔明の巻 0 赤壁の巻 0 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約1ヶ月前