曹嵩

曹嵩(そうすう)とは
後漢末の武将・政治家曹操の父。字は巨高(きょこう)。もともとは宦官の養子であり、曹操の家柄をめぐって後世にさまざまな評価が残っている。
 
生涯
曹嵩は後漢の宦官・曹騰(そうとう)の養子となり、その血統を継いだ。曹騰霊帝の時代に中常侍として権勢をふるった人物で、曹嵩はその養子となることで高い地位を得た。
霊帝の時代には太尉という三公の一つにまで昇進し、名実ともに高官であった。
しかし董卓の乱後、曹操が挙兵すると戦乱は激化し、曹嵩は家族を連れて徐州方面へ避難する途上で陶謙の部下に殺害された(193年)。
 
人物
清廉というよりも、宦官の養子という出自により「富裕であるが実力には乏しい人物」と評されることが多い。だが曹操の出世にとっては養父曹騰の家柄が大きな後ろ盾となった。
 
血縁・一族
曹操:子。三国時代の魏を築く基盤を作った人物。
曹騰:養父。宦官であり、曹家が栄える基盤を作った。
 
関連する人物
陶謙徐州牧。曹嵩が避難の途中で陶謙配下に殺され、曹操が報復として徐州を攻撃するきっかけとなった。
 
三国志での文脈
曹嵩の死は、曹操徐州を攻める大義名分となり、大規模な戦乱を引き起こすきっかけとなった。この事件が後の群雄割拠において重要な転換点となる。
 
吉川英治三国志での扱われ方
吉川版では、曹操の父として簡潔に描かれるが、その死によって曹操が大軍を率いて徐州に侵攻し、多くの民を殺戮する場面に結びつけられる。ここで「父の死」という私情と「大義名分」が結びつけられ、曹操の人物像を浮かび上がらせる役割を果たしている。
「曹嵩」の基本情報
総登場回数
13回
活動期間
2巻にわたって登場
初回登場
桃園の巻
最終登場
群星の巻
最も活躍した巻
群星の巻 (9回登場)
「曹嵩」登場回数
合計: 13回
0 2 4 6 9 4 桃園の巻 9 群星の巻 0 草莽の巻 0 臣道の巻 0 孔明の巻 0 赤壁の巻 0 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約1ヶ月前