赤兎(せきと)とは 三国志に登場する伝説的な名馬で、「一日に千里を走る」と謳われた。主に呂布奉先と関羽雲長の愛馬として知られる。 由来と歴史 赤兎は董卓が呂布を懐柔する際に贈った馬である。李粛が仲介し、董卓が呂布に与...
丁原(ていげん)とは 後漢末の武将で、并州刺史を務めた人物。呂布奉先の最初の主君として知られる。 生涯 并州の出身で、後漢末に并州刺史となり、辺境の軍を率いていた。黄巾の乱の鎮圧でも功をあげ、名声を得る。 し...
并州(へいしゅう)とは 中国の古代行政区画のひとつで、現在の山西省を中心に河北・内モンゴルの一部を含む地域を指す。三国志の時代、黄河の上流に近く、北方の騎馬民族との境に位置するため、常に辺境として軍事的に重要視された。 生涯...
呂布(りょふ)、字は奉先(ほうせん)とは 呂布は後漢末期の武将で、中国史上屈指の猛将として名高い人物。字(あざな)は奉先。裏切りと豪勇で知られ、「人中に呂布、馬中に赤兎」と称された。 生涯 呂布は并州五原郡九原(現在...
一 ――華雄討たれたり ――華雄軍崩れたり 敗報の早馬は、洛陽をおどろかせた。李粛は、仰天して、董相国に急を告げた。董卓も、色を失っていた。 「味方は、どう崩れたのだ」 「汜水関に逃げ帰っています」 「関を...