并州

并州(へいしゅう)とは
中国の古代行政区画のひとつで、現在の山西省を中心に河北・内モンゴルの一部を含む地域を指す。三国志の時代、黄河の上流に近く、北方の騎馬民族との境に位置するため、常に辺境として軍事的に重要視された。
 
生涯や人物ではなく地域なので、以下は地誌的な説明になる。
 
土地の歴史
漢代には九州のひとつとして数えられ、後漢期には匈奴鮮卑といった異民族の侵入に備える最前線だった。地理的に険しい山地が多く、軍馬の産地としても知られた。
 
関連する人物
三国志では、并州は猛将の産地として登場する。代表的なのが呂布奉先であり、彼は并州出身とされ、後に「飛将」と称された。并州の兵士は勇猛で知られ、諸将からも重宝された。
 
吉川英治三国志での扱われ方
吉川英治の筆では、并州は「剛勇の将を生む荒々しい土地」として描かれ、呂布がそこから出たことに説得力を持たせる背景として使われる。史実でも確かに并州は武勇で名を馳せる人物を多く輩出したが、小説ではさらにそのイメージが強調されている。
「并州」登場回数
合計: 13回
0 1 3 5 7 2 桃園の巻 2 群星の巻 1 草莽の巻 1 臣道の巻 7 孔明の巻 0 赤壁の巻 0 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約1ヶ月前