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江東の虎

一  この暁。  洛陽の丞相府は、なんとなく、色めき立っていた。  次々と着いてくる早馬は、武衛門の楊柳に、何頭となくつながれて、心ありげに、いななきぬいていた。 「丞相、お目をさまして下さい」  李儒は、顔色をかえ...

群星の巻 本文 三国志
2 days ago
呂布

一  洛陽の余燼も、ようやく熄んだ。  帝と皇弟の車駕も、かくて無事に宮門へ還幸になった。  何太后は、帝を迎えると、 「おお」  と、共に相擁したまま、しばらくは嗚咽にむせんでいた。  そして太后はすぐ、 ...

本文 桃園の巻 三国志
2 days ago
蛍の彷徨い

一  何進の幕将で中軍の校尉袁紹は、何進の首を抱いて、 「おのれ」と、青鎖門を睨んだ。  同じ何進の部下、呉匡も、 「おぼえていろ」と、怒髪を逆だて、宮門に火を放つと五百の精兵を駆って、なだれこんだ。 「十常侍をみな...

本文 桃園の巻 三国志
2 days ago
競う南風

一  さて。――日も経て。  曹操はようやく父のいる郷土まで行き着いた。  そこは河南の陳留(開封の東南)と呼ぶ地方である。沃土は広く豊饒であった。南方の文化は北部の重厚とちがって進取的であり、人は敏活で機智の眼がするどく働...

群星の巻 本文 三国志
2 days ago
虎牢関

一  ――華雄討たれたり  ――華雄軍崩れたり  敗報の早馬は、洛陽をおどろかせた。李粛は、仰天して、董相国に急を告げた。董卓も、色を失っていた。 「味方は、どう崩れたのだ」 「汜水関に逃げ帰っています」 「関を...

群星の巻 本文 三国志
2 days ago
鮑信

人名 三国志
9 days ago