太祖
冒頭
太祖(たいそ)とは、王朝を創始した君主に贈られる廟号の一つで、後世の祭祀や史書の記述で「祖」として位置づける称号です。吉川英治『三国志』では、魏の創業者として曹操を指す呼称として現れます。たとえば王朗が孔明との論戦で「わが太祖武帝」を掲げ、魏の正統性を主張します。
概要
太祖は、生前の官爵や諡号とは別に、死後に宗廟へ祀る際の序列を示す名称で、建国の祖に当たる人物へ与えられることが多い語です。作中では、曹丕が帝位に就いた後、父曹操に「太祖武徳皇帝」と追号した形で具体的に示されます。
意味
「太」は大いなるはじめ、「祖」は祖先を意味し、王朝の起点となる君主を「太祖」と呼んで、以後の皇帝から特別に崇める仕組みを表します。魏では、曹丕が国号を「大魏」と定めたのち、故曹操に太祖号を贈ったことが語られ、曹操を王朝創業の基準点に据える政治的意味合いも伴って用いられます。
関連人物
史実との違い