孔子廟
冒頭
孔子廟(こうしびょう)とは、儒教の祖とされる孔子を祀る廟で、学問と礼の規範を象徴する祭祀施設です。後漢以後、儒学が政治秩序の基礎とされるにつれ、孔子は「先師」として官学や地方社会でも敬われ、廟は教化と礼制の拠点となりました。
概要
廟は本来、祖先や功臣・聖人を祀るための建物で、香を焚き、ぬかずき、誓いを立てるなどの儀礼が行われます。作中でも、劉備が孔子を「世の乱れを正し、人の心に生きる」存在として仰ぎ、廟前で誓願を述べる場面が見られます。 その一方で、黄巾賊が廟内に潜み、孔子像を蹴倒すなど、廟の権威を否定する振る舞いも描かれ、当時の社会秩序への反抗と結びつけられています。
意味
孔子廟は、個人の信仰対象であると同時に、国家が重んじる礼・徳目の象徴でもあります。作中で廟が山道や峠に存在し、賊徒の集合場所としても用いられるのは、廟が旅人の目印になり得る公共性を帯びていたことを示します。黄巾賊が「峠の孔子廟で待つ」と連絡地点にする例がそれです。
関連人物
史実との違い