帝王陵
冒頭
帝王陵(ていおうりょう)とは、皇帝の陵墓、または代々の皇帝を葬った大規模な墳墓群のことです。
概要
後漢末の動乱期には、王朝の権威が失われるにつれ、陵墓が軍資金や財貨の供給源として狙われることがありました。吉川英治『三国志』では、董卓の遷都と洛陽の混乱に伴い、呂布が兵と人夫を動員して「帝室の宗廟の丘」に赴き、代々の帝王の墳墓から后妃・諸大臣の塚に至るまで掘り返し、珍宝・珠玉・宝剣・名鏡・金銀などの副葬品を奪ったことが語られます 。その結果として「掘りあばいた帝王陵の坑を無数に残して」撤退したとも記されます 。
意味
「陵」は皇帝級の墓に用いられる呼称で、単なる墓所ではなく、王朝の宗廟祭祀や正統性と結びつく政治的象徴でもありました。帝王陵の発掘・略奪は、財物の獲得にとどまらず、旧王朝の威信を踏みにじる行為として受け取られ得るものでした。
史実との違い