張子房

冒頭
子房(ちょうしぼう)とは、前漢の建国(劉邦の漢王朝樹立)を支えた謀臣である張良(ちょうりょう、字は子房)を指す呼称です。吉川英治三国志』では、諸葛孔明の器量を測るための古人の比喩として「漢の創業四百年の基礎をたてた張子房」と引かれます 。また曹操荀彧を迎える場面でも、荀彧を「我が張子房」と呼ぶ形で、理略に長けた軍師像の典型として用いられます 。
 
生涯
戦国末から秦末の動乱期に活動し、劉邦の陣営に加わって項羽と争う楚漢戦争を勝利へ導いたとされます。漢の成立後は功臣として遇され、政治の枢要に関わりつつ、のちに引退して表舞台を退いた人物として知られます。
 
人物像
武力や権勢よりも、情報・人心・時勢を読む策謀と調略を軸に働いた参謀型の人物として伝えられます。君主の前面に立つより、方針決定や同盟工作、敵味方の離合集散を整理して勝勢を組み立てる役割の象徴とされます。
 
関係人物
主君は劉邦で、対立軸として項羽が挙げられます。後世の物語・史伝では、張良を「漢の創業」を形づくった代表的謀臣として位置づけ、同類型の人物(軍師・参謀)を評する際の基準にもなります。吉川英治三国志』でも、孔明評や荀彧評の枕として張子房の名が置かれます 。
 
有名なエピソード
後世の伝承では、黄公から兵法書を授けられる逸話(圯橋での故事)などが知られ、学知と忍耐を備えた策士像の根拠として語られます。
 
史実との違い
吉川英治三国志』における張子房は、孔明荀彧の能力を説明するための典拠として名前が引用されるにとどまり、張良自身の事績は作中で展開されません 。
「張子房」の基本情報
総登場回数
4回
活動期間
2巻にわたって登場
初回登場
群星の巻
最終登場
孔明の巻
最も活躍した巻
群星の巻 (2回登場)
「張子房」登場回数
合計: 4回
0 0 1 1 2 0 桃園の巻 2 群星の巻 0 草莽の巻 0 臣道の巻 2 孔明の巻 0 赤壁の巻 0 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約5時間前