査涜
冒頭
概要
吉川英治『三国志』では、会稽城を守る王朗に対し、孫策が会稽を直接攻める構えを見せつつ、実際には査涜へ兵を転じて急襲する作戦が描かれます。査涜の急襲は、守将側が看過できない補給・財貨の要所を突くことにより、王朗を城外へ誘い出す狙いを持ちます。
歴史
会稽(現在の浙江方面に比定される地域)一帯は、江南開発が進むにつれ水運や物資集積が軍政に直結しやすい土地柄で、城郭の攻防だけでなく周辺の集積地・輸送路の掌握が勝敗を左右し得ます。作中で査涜が金銀兵糧の隠匿地として設定されるのは、会稽の支配基盤を断つ地点として位置づけられているためです。
関連人物
吉川三国志での扱いと史実との違い
査涜は作中で具体的な軍事目標として明確に扱われますが、史料上の地名比定や表記には揺れがあり、物資秘匿地としての強調の度合いは物語的整理が加わっている可能性があります。