田氏

冒頭
田氏(でんし)とは、濮陽城周辺に地盤をもつ土地の富豪として描かれ、呂布曹操の攻防で城内外の連絡や離反に関わる人物です。かつて呂布のために曹操軍へ反間の偽書を送った経歴を持ちます。
 
生涯
呂布が濮陽城の主となった時期、陳宮は「この土地に、田氏という旧家」があり僮僕も数百人に及ぶ富豪だとして、密かに召し出す策を呂布へ進言します。目的は軍用金ではなく、田氏を用いて曹操の一命を取る計画でした。
その後、田氏の名で曹操側へ密書が届けられ、城内から門を開き「全城を挙げて閣下に献ぜん」と誘導する内容が示されます。 ただし曹操はこれを信じて突入し、結果として敵の謀計に陥った形で大損害を出します。
呂布が追い詰められて城門へ戻った際には、田氏が城壁上に現れ、呂布への入城を拒み、以後は曹操方に付くと公言して城を「献上」した旨を告げます。
 
人物像
田氏は「武士でもなんでもない身」と述べ、情勢を見て利のある側へ付く立場を自認します。 作中では、在地の富と人的基盤を背景に、軍閥の戦いへ実利的に関与する地方豪族層の一例として位置づけられています。
 
関係人物
呂布とは、陳宮の策を介して利用関係に入りつつ、最終的に離反して呂布の行動を封じます。
曹操とは、密書による内応の示唆や城の献上を通じて接点を持ちます。
 
有名なエピソード
城壁上から呂布の入城を拒み、「きのうの味方もきょうの敵」「曹将軍へ味方することにきめました」と宣言して、城を曹操へ渡したと告げる場面が示されます。
 
有名なセリフ
「きのうの味方もきょうの敵ですからね」「もともと、武士でもなんでもない身ですから、きょうからは曹将軍へ味方することにきめました」
 
史実との違い
田氏は作中で濮陽城周辺の在地富豪として具体的に行動しますが、同等の役割を持つ「田氏」の人物が史実の主要叙述で広く著名とはいい難く、物語上は地方豪族の離合集散を担う造形として強調されています。
「田氏」の基本情報
総登場回数
18回
活動期間
1巻にわたって登場
初回登場
群星の巻
最終登場
群星の巻
最も活躍した巻
群星の巻 (18回登場)
「田氏」登場回数
合計: 18回
0 4 9 13 18 0 桃園の巻 18 群星の巻 0 草莽の巻 0 臣道の巻 0 孔明の巻 0 赤壁の巻 0 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約3時間前