董太后

董太后(とうたいこう)とは
董太后は後漢霊帝の母で、桓帝の後宮出身。霊帝の即位により太后となり、後宮や政治に大きな影響を持った人物。宦官勢力と結びつき、後漢の政治腐敗の象徴的存在とされる。
 
生涯
董氏は桓帝の妃の一人で、劉宏(のちの霊帝)を産んだ。桓帝が没すると、霊帝が即位して皇太后となる。
霊帝の治世では宦官を重用し、外戚としての董氏一族と宦官との結託が朝政を混乱させた。
また、霊帝の崩御後、劉弁(少帝)が即位すると太皇太后となり、権力を保持しようとしたが、董卓の入洛によって権勢を失った。やがて失脚し、歴史の表舞台から退いた。
 
人物
董太后は権力を握る外戚として、政治に強い影響を与えたが、その多くは宦官との結びつきによっていた。後漢末の腐敗政治の一因とされ、史書では否定的に描かれることが多い。
ただし、母として霊帝を育て上げ、皇室の地位を保ったことは確かである。
 
関連する人物
霊帝(子。後漢末の皇帝)
劉弁(孫。即位して少帝となった)
宦官勢力(権力基盤を支えた)
 
吉川英治三国志での扱われ方
吉川英治三国志』では、董太后は外戚として宦官と結びつき、後漢の腐敗した政治を象徴する存在として描かれる。直接的な登場場面は少ないが、霊帝や少帝をめぐる権力争いの背景にその存在がある。
「董太后」の基本情報
総登場回数
7回
活動期間
1巻にわたって登場
初回登場
桃園の巻
最終登場
桃園の巻
最も活躍した巻
桃園の巻 (7回登場)
「董太后」登場回数
合計: 7回
0 1 3 5 7 7 桃園の巻 0 群星の巻 0 草莽の巻 0 臣道の巻 0 孔明の巻 0 赤壁の巻 0 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
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