辛未

冒頭
辛未(かのとひつじ)とは、十干十二支による干支の組み合わせの一つで、十干の「辛」と十二支の「未」を合わせた呼称です。吉川英治三国志』では「初平三年の辛未《かのとひつじ》、十一月七日の夜だった」といった形で、出来事の年代や日付を示す記年法として用いられます。
 
概要
干支は本来、日を数える循環(六十干支)として整えられ、年・月・日・時刻の表示に広く転用されました。辛未はその60通りのうち第8番目に当たり、暦や史書では、元号や皇帝の治世年と併記して、特定の年月日を一意に示す補助情報となります。
 
意味
「辛」は十干の第8で、金気に配され、転じて「改まる・新たにする」といった語感とも結び付けて解釈されてきました。「未」は十二支の第8で、動物では羊に当てられ、時刻では午後1時前後、方角では南南西寄りを指すなど、多面的な対応関係を持ちます。辛未は、これらを組み合わせた干支名として、単独では吉凶を断ずる語というより、暦上の符号として機能します。
 
当時の文脈での使われ方
後漢末から三国期にかけての公的文書や史書では、元号(例:初平)と治世年に加え、干支を添えて記録の精度を上げることが一般的でした。作中でも、初平三年という年次表示に辛未を重ね、さらに「十一月七日」と具体の日付を続けて、事件の時点を明確にしています。
 
吉川三国志での扱いと史実や演義との違いは、干支を用いた年代表示自体は当時の記年習慣に沿うため、特段の差はありません。
「辛未」登場回数
合計: 1回
0 0 0 0 1 0 桃園の巻 1 群星の巻 0 草莽の巻 0 臣道の巻 0 孔明の巻 0 赤壁の巻 0 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約4時間前