飛檄
冒頭
飛檄(ひげき)とは、反乱鎮圧や討伐、挙兵などの目的を掲げて広く人心に訴え、同調者を募るために発する檄文を、急使などで各地へ迅速に送付することです。
概要
檄は本来、政治的・軍事的な大義名分を掲げ、対象(諸侯・官吏・民衆・軍)に決起、参集、服従、あるいは敵対勢力の討伐を促す文書を指します。飛檄は、その檄を「飛ばす」すなわち広域へ一斉に行き渡らせる行為に重きがある語です。
意味
檄文は、命令や布告であると同時に、正統性の主張と宣伝の手段でもあり、受け手にとっては行動の根拠となります。乱世では、討伐の旗印や同盟形成の呼びかけとして用いられ、誰が何の大義を掲げるかが、参集の成否に直結しました。
用例
吉川三国志では、劉備が黄巾賊への義挙に際し、関羽に檄文を起草させて近郷へ飛ばし、志ある者の参集を得る契機として描かれます 。また何進が諸州の英雄へ檄を飛ばして上洛・援助を促し、各地からの反響を待つ場面があります 。南方では孟獲が諸洞長へ檄を飛ばして糾合を図り、動員に結びつく例として示されます 。
史実との違い