関羽

関羽(かんう)とは、中国後漢末期から三国時代にかけて活躍した武将で、劉備の義兄弟として知られる人物です。

生涯(生い立ち、活躍、最後)
関羽は、山西省解良県の出身とされ、若い頃には義侠心と武勇で地元にその名を知られるようになりました。後に劉備張飛と義兄弟の契りを結び、黄巾の乱などで頭角を現します。三国時代には蜀を興した劉備の重要な部下として、主に軍事面で数々の武功を挙げました。荊州ではその地を守りましたが、後に呉の孫権と魏の曹操による連携により捕らえられ、最期は首をはねられて処刑されました。

人物(人柄・性格・容姿など)
関羽は身長九尺(約2メートル)、髭は長く「美髯公」と称されたと伝えられます。その容姿や風格は、後世に神格化されるほどで、中国では「関帝」として信仰の対象にもなりました。厳格で義を重んじる性格で、主君への忠義や義兄弟との絆を非常に重視した人物です。

妻子や血縁
関羽には息子の関平や関興がいます。関平は関羽と共に活躍し、最後も共に戦死しています。また義兄弟として劉備張飛が最も有名です。

関連する人物
劉備(義兄弟で主君)、張飛(義兄弟)、諸葛亮(劉備の軍師)、曹操(関羽の一時的な主君ともなった魏の君主)、孫権(呉の君主で関羽の最期に関わる)、呂蒙(関羽討伐の立役者)

有名なエピソード
千里行や五関六将の話、赤壁の戦い前後の姿、荊州での戦い、華容道で曹操を見逃す場面などが有名です。特に「義」に生きたその姿勢は物語や後世の信仰などで強調されています。

吉川英治三国志と史実で違う点
吉川英治の小説では、関羽の義や武勇がより強調され、英雄的・理想的人物として描かれる傾向があります。史実では荊州での失策や性格の厳格さが裏目に出るなど、より人間的な側面も記録されています。

「関羽」の基本情報
総登場回数
1364回
活動期間
10巻にわたって登場
初回登場
桃園の巻
最終登場
五丈原の巻
最も活躍した巻
臣道の巻 (299回登場)
「関羽」登場回数
合計: 1364回
0 74 149 224 299 143 桃園の巻 42 群星の巻 73 草莽の巻 299 臣道の巻 249 孔明の巻 48 赤壁の巻 100 望蜀の巻 163 図南の巻 239 出師の巻 8 五丈原の巻
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