梁東
冒頭
概要
梁東は、汜水関をめぐる攻防の周縁に置かれた前進基地として機能します。連合軍側はここを根拠に陣を構え、戦況次第で集結や後退を行う位置にあります。
歴史
作中では、孫堅が胡軫を討ち取った後も戦況不利を悟って退き、梁東付近で態勢を整えつつ本陣(袁紹)へ戦果と兵糧要請を送ります。しかし袁紹の陣中では孫堅を警戒する讒言が通り、兵糧が送られないことで孫堅軍の疲弊が進む背景として語られます。
関連人物
史実との違い
と、汜水関へひとまず兵をおさめて、関の諸門を閉め、勢いに乗じて、間近に寄せてきた敵へ、石、大木、鉄弓、火弓など、雨のように浴びせかけた。 せっかく、敵の副将は討ち取ったが、そのため、孫堅は部下に多数の犠牲を出してしまった。「かくては、益もなし」と、はやく機を察して、孫堅もまた、さっと見事な退陣ぶりを見せて、梁東という部落の辺まで、兵を引いてしまった。 そして、袁紹の本陣へ、その日の獲物たる胡軫の首を送り届けて、同時に、 。「兵糧を送られたい」と、云ってやった。
「よし、やろう」 。 秘策は、夕方までに一決した。 その夜、李粛は、一軍の奇兵をひいて、月明りをたよりに、間道をすすみ、梁東の部落を本拠に布陣している寄手の背後へまわって、突如、喊の声をあげた。「わあッ――、わあッ」 。 闇にまぎれて、孫堅の幕中へ突き入り、諸所へ火を放ち、弓の弦を切って迫った。