華雄

華雄(かゆう)とは
 
後漢末期、董卓配下の猛将として知られる人物。『三国志演義』や吉川英治三国志』で描かれるが、正史においては記録が少なく、実在性についても議論がある。
 
生涯
 
董卓の将軍として登場し、虎牢関汜水関の戦いで連合軍と対峙する。董卓から五万の兵を与えられ、副将に胡軫李粛らを従え、洛陽防衛の重要な役割を担った。勇猛で知られ、連合軍の将を次々に討ち取るも、最終的には関羽に斬られ、その首を挙げられる。
 
人物
 
作中では「虎体狼腰豹頭猿臂」と形容される異相の豪傑として描かれる{index=3}。力強さと猛々しさを兼ね備えた典型的な猛将であり、その姿は「董卓軍の切り札」として読者に強い印象を残す。
 
関連する人物
 
董卓:主君であり、華雄を洛陽防衛の大将に任命した。
胡軫李粛:副将として従軍した。
関羽:最終的に華雄を討った武将。その勝利は関羽の名を世に知らしめる大きな転機となった。
袁紹曹操:反董卓連合軍の総帥。華雄に手を焼いたが、関羽の一撃で形勢を立て直した。
 
有名なエピソード
 
関羽が華雄を討つ場面は、酒杯を前に「まず華雄の首を取ってから酒をいただきます」と言い放ち、その通りに勝利して戻るという名場面として広く知られる。この一戦関羽の武名は一気に高まった。
 
吉川英治三国志』での扱い
 
吉川の小説でも、華雄は董卓の猛将として描かれ、連合軍の将を次々に討ち取り「無敵の勇将」として立ちはだかる。しかし、関羽の登場によって一瞬で斬られ、物語の緊張感を高めるための「序盤の強敵」としての役割を果たしている。史実では華雄の詳細はほとんど伝わらないが、小説や演義では「関羽初登場の引き立て役」として大きな存在感を持つ。
「華雄」の基本情報
総登場回数
36回
活動期間
1巻にわたって登場
初回登場
群星の巻
最終登場
群星の巻
最も活躍した巻
群星の巻 (36回登場)
「華雄」登場回数
合計: 36回
0 9 18 27 36 0 桃園の巻 36 群星の巻 0 草莽の巻 0 臣道の巻 0 孔明の巻 0 赤壁の巻 0 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約1ヶ月前