胡軫

胡軫(こしん)とは
 
後漢末期、董卓の配下で華雄の副将として登場する武将。史実での記録はほとんどなく、『三国志演義』や吉川英治三国志』で創作的に描かれる人物である。
 
生涯
 
董卓軍の将として登場し、汜水関の戦いでは華雄に従い副将の任を担った。五千の兵を率いて孫堅軍に挑み、猛勇をふるったが、孫堅旗本である程普の投げ槍を喉に受けて戦死した。胡軫の死は軍の崩壊を招き、董卓軍は大きな損害を被ることになった。生涯についてはこれ以上の記録が残っておらず、物語の中でのみ強く印象を残す。
 
人物
 
豪胆で力自慢の武将として描かれる。大軍を率いながらも、最後は単騎で敵将に挑む姿に典型的な「猛将」の像が重ねられている。短い登場ながらも、その死に様によって敵味方双方の緊張を高める役割を果たした。
 
妻子や血縁
 
正史・演義ともに胡軫の家族や血縁に関する記録はなく、不明である。
 
関連する人物
 
董卓:主君。胡軫を華雄の副将として任じた。
華雄:主将。胡軫はその副将として従軍した。
孫堅:胡軫が戦った相手方の総大将。
程普孫堅配下の宿将。胡軫を討ち取った人物。
 
有名なエピソード
 
汜水関の戦いで程普の投げ槍に討たれる場面がもっとも有名である。董卓軍の劣勢を決定づける契機となり、同時に孫堅軍の勇名を高めることになった。
 
吉川英治三国志』での扱い
 
吉川の筆では、胡軫は華雄の副将として一瞬の勇姿を見せ、すぐに散る存在として描かれる。史実の裏付けはほぼないが、物語の緊張感を高めるための「序盤の強敵の一角」として配置されており、短い登場ながら印象に残る。
「胡軫」の基本情報
総登場回数
10回
活動期間
1巻にわたって登場
初回登場
群星の巻
最終登場
群星の巻
最も活躍した巻
群星の巻 (10回登場)
「胡軫」登場回数
合計: 10回
0 2 5 7 10 0 桃園の巻 10 群星の巻 0 草莽の巻 0 臣道の巻 0 孔明の巻 0 赤壁の巻 0 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約1ヶ月前