許収

許収(きょしゅう)とは
後漢末の人物で、袁紹に仕えた謀臣の一人。史書『三国志』にも名が見えるが、詳しい事績はあまり多く伝わっていない。
 
生涯
河北の士大夫として袁紹に仕え、同僚の田豊沮授らとともに参謀の列に加わった。だが田豊沮授が剛直に諫めて疎まれたのに対し、許収はむしろ袁紹の意向に沿うような発言をすることが多かったと伝わる。そのため主君から重用はされたが、戦略面では曹操に大きく劣り、官渡の戦いでは何の有効策も出せず、袁紹軍の敗北を防げなかった。
 
人物
穏和で人当たりはよかったが、戦略家としては力量不足と評されることが多い。結果として、田豊沮授のように「正論を述べて退けられた悲劇の賢臣」ではなく、「袁紹に迎合したが敗戦を止められなかった人物」として語られることが多い。
 
関連する人物
袁紹(主君)
田豊沮授(同僚の謀臣。対照的に直言をしたため不遇となった)
曹操(敵将。許収の無策さが曹操の勝利を際立たせた)
 
吉川英治三国志』での扱い
吉川版では、許収は田豊沮授の対比として描かれる。剛直な二人が無視される一方で、許収は袁紹に気に入られるが、大局を誤って結局は何の役にも立たない。物語の中では「権力者に迎合する凡庸な謀臣」の象徴的存在として扱われている。
「許収」の基本情報
総登場回数
1回
活動期間
1巻にわたって登場
初回登場
群星の巻
最終登場
群星の巻
最も活躍した巻
群星の巻 (1回登場)
「許収」登場回数
合計: 1回
0 0 0 0 1 0 桃園の巻 1 群星の巻 0 草莽の巻 0 臣道の巻 0 孔明の巻 0 赤壁の巻 0 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約1ヶ月前